「手紙」
久しぶりに少女マンガを買いました。
といっても、
昔からずっと好きな作家さんのもの。
SNSのコミュとかで新刊情報を入手できるので、
日ごろマンガから離れてても今回は発売からそう日にちがたたずとも購入できました。
表題作の「手紙」は、
雑誌掲載時に立ち読みした記憶があります。
「母」とはいつの世もどこの家庭でも同じような存在なのですね。
わたしは一人暮らしの経験はないので
電話でこうるさく言われたことはありませんが、
実家へ帰るとなんやかんやと「これ食え、あれ食え」といろいろ出てきます。
幸いにもわたしは「こんな親のところに生まれてこなければよかった!」と思ったことはありません。
反対に、こんなわたしでごめん、産まなきゃよかったでしょ…と思っていた時期はありますが。
この作品を読むと「お母さん」に連絡とりたくなってしまうかもしれませんね。
あとのふたつの作品も秀逸です。
どちらも泣けます。
あ、「手紙」も泣けますよ。
しかしあとのふたつの切ないこと切ないこと…。
買ってきて二回読みましたが二回とも涙が止まりませんでした。
谷川先生の作品はいつも素敵です。
連載よりオムニバスがとても好きです。
そういえば
「こんな素敵な恋のお話を描ける先生は、きっと素敵な恋をしてらっしゃるのでしょうね」なんて
ファンレターを書いたときもあったなぁ…。
ああ、あれは何年(何十年??)前のことやら。
純粋な子供だったわたしもいつしか三十路を歩いて居ります。
光陰矢の如しってか。
久しぶりに心が洗われた思いのした一冊でした。