先日、トム・ハンクス主演の「ターミナル」という映画を見ました。
ツタヤの無料券をまだ使ってなかったので
それでレンタルしてきました。
DVDプレーヤーの故障でリモコンがきかないので、
いつもは日本語吹き替えで見るんですが
今回は仕方なく字幕で。
PCで見ても良かったんですが
やっぱり画面が小さいので…。
話の流れとしては
アメリカにやってきた異国人が、
飛行機に乗っている間に自国がクーデターを起こし、
そのためにアメリカに入国できないというもの。
で、彼は入国の許可がおりるのをひたすらターミナルで待ち続ける。
結局ターミナル生活は9ヶ月にも及び、
彼はその間に友達もつくり言葉も覚え
仕事まで見つけ美しいスッチーと恋にも落ちます。
その経過を描くさまざまなエピソードは笑いを誘うものもあり、
テンポもよく面白いのですが、
スピルバーグ監督のダイナミックさが欠けていたかなぁと思います。
まぁスピルバーグ監督作品、
というだけで
大掛かりな器のでかいモノを勝手に期待してしまうのですが、
やっぱりターミナルという限られた空間の中でそれを表現するのは難しいようですね。
空港のセットをまるまる作ってしまった、
という金・人・手間のかけようはさすがですが、
あんまりそれが画面で伝わってこなかったなぁ。
スピルバーグさんが表現したかったのはそれじゃなかったってことかな。
トム・ハンクスの演技は
一瞬、「おお!」と思うところがありましたね。
大して感動もしない話だなぁ~と思っていたら、
タクシーに乗った彼の表情。
ああなるほど、
彼が俳優として成功しているのはこういう情感を表現できるからなんだ、
と気づかされました。
胸に迫るものがあったのはそのシーンぐらいかな。
っつーことで、
劇場公開しているときから
「一度見てみたい」と思い続けていたわりには
なんてことのない(というと莫大な費用をかけて映画を作り上げた方々に失礼かもしれませんが)映画でありました。
でも個人的にはトム・ハンクスはわりと好きです。
ターミナル DTSスペシャル・エディション<2枚組> [DVD]