気ままに生きるきさらぎの暮らし

ウェブリブログに書いていたものをブログタイトルを変更してお引越ししました。雑記ブログです。

優しい時間

「優しい時間」 倉本聰

読み終えました。

ドラマを見ていましたので、

読後の感想は

「まるでもう一度ドラマを見たみたい」。

シナリオ本なので、

当たり前なのかもしれませんが。

なんとなく見ていたドラマでは伝わってこなかった伏線なんかも

本では新たに発見できたりして…

読んでみるもんだなぁって思いましたね。

内容的には、

皿を割ってしまう女の子のその気持ちが理解できないんだけれど、

ドラマの場面を思い起こしながら本を読んでいると

なんだかドラマより直に胸に登場人物たちの想いが迫ってくるようで。

本を閉じるときには毎回ため息のでる思いでした。

それぞれがみんな、

いろんな思いを抱え込んで、

どうしたらいいか困り果てている。

進めないでいる。

でもそんな想いがいつしか歯車を回し始めて、

あのラストに話は流れていく。

「澄んだ話を書きたかった」

倉本さんはそうおっしゃってます。

それにしても、

あのシナリオを元に

舞台となるコーヒー屋や、

行間に潜むそれぞれの思いや、

倉本さんのイメージする場面や音楽、

それに付随するものすべてを

映像として表現するのはすごいことですね。

演出家の方、

監督の方、

そして俳優さん。

みんなすばらしいです。

真似できません。

ドラマや映画や舞台って、

すごいですね~。

(こんな結論ですみません)

aisbn:4652077580優しい時間―Scenario 2005